そらにはハーブ園に夏になると生えてくる雑草があります。
丸い葉が並んでいて、マメ科のネムノキに似ていますが、マメ科特有の花を見かけませんので違うようです。

葉の裏についている小さな丸いものが胞子のうかと思い、シダ植物の一種かと思って調べてみたのですが、これといったものがヒットしませんでした。
そこで、Googleの検索機能でGoogleレンズというものがあると聞き、試したところ出ました出ました。
「コミカンソウ」とのことです。
Googleレンズ恐るべし!
「コミカンソウ」で念のため検索しなおしたら、確かに間違いないようです。
背の高いものと低いものがあるのですが、背の低い方が「コミカンソウ」、背の高い方は「ナガエコミカンソウ」のようです。
よくよく考えると、夏の暑い盛りの炎天下に湿り気を好むシダ植物が繁殖するはずがありませんでした・・・(^^;;
私が胞子のうだと勘違いした丸いものは、下の写真をご覧ください。

葉の裏側に小さな丸いものがたくさん並んでいますね。
これは「実」です。
これが小さなミカンのようだということで「コミカンソウ」の名前がついたようです。
といってもミカンとはまったく別物で、以前はトウダイグサ科に分類されていたとのことです。
(今はコミカンソウ科)
花はこの部分に咲くので気がつかなかったんですね〜。
写真をよ〜く見ると、葉の先端のほうはまだ花のようです。
写真を拡大してみてください。
このはびこる雑草が何か役に立たないかと思って調べたところ、中国や東南アジアではお茶として利用しているとのこと。
この猛暑の中で繁殖しているのですから、かなりの抗酸化作用があるに違いありません!
ぜひお茶として利用してみようと思います。
このコミカンソウ、やっかいな雑草なのですが、うまく利用すればグラウンドカバーになります。
不思議なことに、個体が密に集まっているところは背が低く、混み合うように生えています。
個体数が少ないところは、背が高く大きく育ちます。
生物の教科書にある、「最終収量一定の法則」の見本のようです。
これは他の雑草についても言えることですが、引っこ抜かずそのままにしておいた方が良い場合もあるんです。
ですから、そらにはハーブ園では、1本だけ長く飛び出した個体だけを抜くようにしています。
ずぼらガーデニングのコツはまた別の機会に詳しくお話ししますね。
庭に生えてくる雑草を、ぜひ活用してください!